経済学部がプログラミングを学ぶ3つの理由と不安
入社が近づいてきて入社後の進路について考えることも多くなり、まわりから「文系なのにエンジニアはやめたほうがいい」、そう言われることがおおくなってきました。
そこで、改めて「なぜエンジニアになろうと思ったのか」を振り返ってみる。
1 「アイデアでおわり」への違和感と不満
僕もみなさんとおなじで、「こんなのあったらいいのにな」と思うことがある。
とくに、ビジネスコンテストや、いざ自分でこんな事業をしたい、と想像がリアルになればなるほど、実際にそれを自分ではどうにもつくれないことにもどかしさを感じたし、本当にアイデアだけなんて意味はないと強く感じた。
その上で最も現実的に形にできる方法、その手段がプログラミングである。あくまで目的に対する手段として、技術を学び活かしたいと思うようになった。
2 自分の作ったものが、世界の人に
デザイナー、漫画家、いわゆるクリエイター・職人といわれる、自分の手で作ったものを世の中に出す仕事は、昔からすごくやりがいがあって素敵な仕事だと思っている。
21世紀、と大げさにいわずとも、こうこれからはインターネットは確実にぼくらの生活の一部だ。
その舞台で自分の手で作ったものを、しかもどんなクリエイター職よりも多くの人に、もっとも簡単に配信して、うまく行けば本当に人々の役にたつものになって、新しいライフスタイルをつくることもある。これは20世紀ではありえなかったことだし、今の時代を生きる僕らがだからこそ享受できる魅力だ。
もちろんクリエイター独特のリスクもあるが、それはどの職業も同じ。情報にあふれものにあふれ、そして国境がなくなれば、ビジネスの寿命はどんどん短くなり、新しいコンセプトなり、ビジネスモデルなりを生み出さなければならなくなると思う。変化のない、たんぽぽを置く作業のような変化も刺激もないものは例外として。
それを踏まえて、自分が「なにをしたいか」「なにをしないと後悔するか」と周りの意見を聞きすぎず自分に素直になるとする。そうすると、僕には自然と世界というスケールで挑戦できる、エンジニア=職人の技術を身につけたいと思った。昔から、自分の作品を通して自分を表現し、それが認められることに大きな嬉しさを感じ、それももっと追求したいタイプの人にはいい選択だと思う。
それに、ここ10年くらいでもすでにサーバー代が低コストになっていき、個人の開発環境もよくなってきていると聞く。あと10年して、だれでもちょっとしたプログラミング知識があれば、想像したサービスをつくったり、仕事を機械にやらせたりすることができるようになる、そんな未来はけっこう現実性が高いように感じる。
3 テクノロジーと一緒に進む未来
僕はこれからどんな未来がやってくるのかきになる。
この10年、メールや携帯、SNSなど、僕らの生活に革新的な変化がおきた。
「この次はなにがくるんだろう」「できるなら自分がそこに関わりたい」
そう思って、一歩早く次の流れを感じるためには、その根っこの部分、技術、テクノロジーを理解することは非常に有意義だと思っている。
なにより、一歩先を考えるとき、まずは今の変化をしっかり読み解く必要がある。その変化も、単純に文系として、それともシステムの構造まで予想し理解して、の二択では後者のほうが理解が深いと思うし、その繰り返しがイノベーションと言われる「今は見えてない次の当たり前」をつくることに繋がるのではないか。
●文系ならではの不安
1 純粋理系に勝てず中途半端なのでは、という不安
これは純粋に思わないと言ったら嘘だ。
ネットの主役であるエンジニアは情報系出身者がいて、その専門知識は初心者がちょっとがんばったくらいでは、追いつけても追いぬくことが一般的に難しい.これは僕も100%同意している。
ただ自分の考えを少し書くと,多くのクリエイターが同じ軸で戦っているわけではないのと実質同じで(漫画家の指標絵のうまさだけでなく、ストーリーやターゲティングもある。絵が下手でもヒットする人はいるし、逆に絵が魅力となる人もいる)、エンジニアにも色々なタイプがあると思っている。
それなのにエンジニアというのは、とにかく文系にとっては未知の世界だから、目指す前から一概にわかったかのように「勝てないからやめとく」という判断をしがち。一見冷静なのもしれない。が、ただ諦める自分を正当化する理由にもなりうるので、よく考える必要がある.
またそういう固定観念があるからこそ、挑戦する意味もあるとおもう。プログラマーは言われたとおり作ってればいいという考えは古いと思うし、エンジニアリングができるビジネスマンもありなんじゃないかと。
自分を正当化しぎみな点もありますが、上記のような3つの理由、とよくある、そして僕自身も感じている不安を書いてみました。
エンジニアの方、経験者の方、いらっしゃいましたらぜひ何かしらアドバイスいただければ。