一年後、世界を変えたwondershakeに聞いてみたい3つの質問



2012年末。
何人が一年前に予想していただろう、日本発のwebサービスが世界を着々と変えている。


wondershakeがやってのけた。去年の夏の米国でのリリース後、みるみるうちにユーザー数は増え、一ヶ月で10万ユーザー、半年で50万、なんと今では世界で200万人が、一日平均一回shakeしてHi!している。


「なんだ、まだまだたった数百万人じゃないか」と思った方は次のデータを見たことがある?foursquereは6万ユーザー集めるのに7ヶ月、twitterrは100万ユーザーに2年もかかった、と聞けばスマートなあなたは世界がwondershakeを中心に少しまわり出していることに気づくはず。


今日はそんなwondershakeの快進撃を、ファウンダーの@Dou・・・・

もちろん上記はフィクション。TechCrouchの引用では決して無い。でも現実になってもおかしくないな、と不思議にそう思わせてくれるwondershakeの鈴木くんがゲストのSUM(StartUpMorning)に昨日いってきた。
@Ihayatoさんや、言っていいのかわからない tech界隈の超大物ゲストと共に非常に面白いディスカッションと美味しい朝食を食べる会は、非常に有意義で刺激的でした。@umekidayoさんいつもありがとうございます。


そこでwondershakeに付いていろいろ聞いて、いろいろ思ったので書いてみる。



よくわからない人は、この動画を見ればどんな世界があなたを待ってるかすぐに分かる。

まず大前提として、メディアで多大な注目を浴び、多くのアーリーアダプター層が注目するサービスであること.まだ本当にリリースしたばかりでヒットしているか、という視点で議論する時期でないこと。サービスについては良記事がすでにあるのでどうぞ。


 あえて客観的にwondershakeの立ち位置を見ると、yobongoやdemo、colorと同じ文脈のテイストグラフ、もしくはローカルグラフといった分野のプロダクトだろう。このまえサンフランシスコに行った際にどちらの競合のプロダクトも使ったが、どれもまだまだ大ヒットは飛ばしていないし、まだいろいろ問題点があるなと感じた。ヒットの芽がありそうで見えてこない状態が続いている分野である。


サービス紹介でも書こうかなーとおもっていたが、よい記事を書いてるかたがすでにいるので、ミーハーな自分としては、「大ヒットをとげたwondershake」という仮定のもとに未来のwondershakeに聞いてみたい3つの質問について考えてみた。このあたりが実はすでに明確な答えがあるのであれば、僕はwondershakeの成功を今以上に信じてやまないだろう。きっと下記の三つのうちひとつは気になってる人も多いはずだ。



■「なぜユーザーはwondershakeをリピートして使うのか?」
■「なぜwondershakeをついつい紹介してしまうのか?」
■「color?yobongo?belga?いやいやwondershakeがやっぱcoolでしょ。」の理由は?
ひとつひとつ簡単に考察しながら、意図を紹介していく。


■「なぜユーザーはwondershakeをリピートして使うのか?」

個人的に、位置情報、コミュニケーションなどのエンタメサービスで必ず差が出ているポイント。今もヘビーにつかってしまっているサービスをもう一度使う明確な理由が思いつく。
 facebookはいつでも友達に会えるし、twitterは予想もしなかった知識や情報との出会いがあるし、foursquereも、ゲーム特有の依存(はまり)現象にうまくはまり、ついついやってしまう。

wondershakeはなんだろうか?

 まっさきに候補に上がるのはセレンティビティ、twitterに見られるような偶発性のある体験だろう。しかしこれを一定の質と頻度で発生させるのは非常に難しい課題だ。まだこの土俵で価値をだすなら、「tumblr, twitterではないよねー」がほしいところ。

「とりあえずshakeしとけば、けっこう面白い人と会えるよ」

っという文脈がユーザーに根付く、というのが今のところ一番想像しやすい。この点に関してどんなことが聞けるようになっているのかまず興味がある。

■なぜユーザーはwondershakeをついつい紹介してしまうのか?

wondershakeはテイストであってソーシャルグラフの構築を目的としたサービスではないと解釈しているが、口コミによる広がりはマストな課題だろう。ファウンダーのカリスマ性、コンセプトのユニークさなどすでに平均以上にクチコミの理由はあるが、目標をさらに上にして、あえて批判的な視点から考えを始めてみる。

多くの人が感じるであろうクチコミの第一のネックはなんだろうか。簡単にいえばwondershakeは「出会い系」なのだが、それが社会通念上良くない国もあることだろうか。でもきっとそんな点はwondershakeチームもとうの昔にクリアした問題であろうから置いておこう。

そこで、僕個人の最近の学びと見解としてはだが、シンプルで口から出やすいクチコミ文がどれだけ浸透するかだと思う。いわゆるアクションに落ちるようなニーズに明確に刺さるキャッチフレーズを明確にしてあげて、ユーザー自らがこのサービスを広めやすくする。wondershakeの紹介はコンセプトも新しいだけに超簡単、とはいえない。ミーハーの僕としてはぜひとも紹介したいのだが、tech系の情報がまったくなくiphoneは持ってるけどtwitterくらいしかアプリはやらないよーという普通の大学生に対して、シンプルで分かりやすい言葉がまだ思い浮かんでいない。一点目の心理的なハードルに加え、この「howの部分」がいつのまにかユーザーに浸透しているか、まだ楽しいけど友達には説明しにくいアプリかで、ユーザー数のはね方はだいぶ変わってくると勝手に予想している。

陳腐なjust ideaとしては4つくらいある。
 1:ユースケースを誰でもわかるレベルで明確にして伝えるのがひとつ。 (たとえば「カフェで暇なときに押してみると面白いよ!」「合コンで最初にやるとけっこう盛り上がるしそのあとの雰囲気もいい!」など。)
 2:ユーザー価値の似たものに例えて、伝えやすくしてみる。 
3:コンセプトからはずれてしまうと思うが友人間で使うイメージを設定するベタなクチコミ。(「wondershake使ってよー授業中けっこうみな使ってるよー」から「ここのこのタグ、よく可愛い子いるよ」→「マジ?タグって?wondershakeをDLしてshakeってやるだけ?わかった!」など)
 4:mustではないが、サービスにまつわるつい話したくなるストーリーがあること。一番ハードルがあるがappletwitterはこの力も大きい。ぜひとってもwonderなユーザーストーリーが出てくるといいなと思う。

 今回の地域を限定したオープンはうまーく焦らしがきいて、twitter上では非常に話題になっていてさすがだなぁという印象でした。

いったいどんなwonderな方法でこの課題をwondershakeチームはクリアして見せてくれるのだろうか?


■「color?yobongo?beluga?いやいやwondershakeがやっぱcoolでしょ。」の理由は?これは英語圏での話で、きっとこの一年でみえてくる部分なんだろうなと思う点。
正直自分は全然まだ答えが出ていない。しっかりとwondershakeもやりこめていないし、日本以外の英語圏のマーケットやユーザー心理が残念ながら理解しきれていないからこれといった見解がもててないからきになるというのもある。
 狙う本質的なユーザーニーズ?は、他のサービスと似たところにある程度は収束するのかなとも思う。一般の人からみたら特に最初はデザイン以上の違いは感じにくいのかなと今は感じる感じる.

しかし、2,3年後、数十万人レベルに成長できたと仮定すると、やはりこの問いの答えはきっと見えているころだろう。そこで聞いてみたい質問だ。単純なユーザー体験での差というより、いかにムーブメントを先に起こして広めて先駆者になり、そして「サービスは似てるけどみんなつかっているから私も使ってる〜」、というストーリーに乗って100万人レベルへ成長していく、というスピードの勝負のようにも感じる。


どのターゲット層を狙うんだろう、マネタイズの方向性は?世界展開など、まだまだ話題はつきないがこれくらいに。

こう見ると一件難しそうな雰囲気もあるが、最初の前提で書いたようにまだ誰にもわからないフェーズだ。しかし誰もがいつも以上にワクワクしてwondershakeを見ているのはすでに普通でない何かがある。

しかもwondershakeには、coolなデザイン、独自のテイストマッチングの考え方、すばらしいチーム、そして人を自然と巻き込むfunderがいる。あとかわいすぎるイルカくん(名前はないんだろうか。。。)。ぜひとも僕の陳腐な妄想をはるかに超える活躍をしてほしい。



上の予言が実現すると僕は願っているが、本当になったら当てた景品としてmacに貼るwondershakeのシールほしいな、、、なんて。