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ISSUE+DESIGN WORKSHOP TOKYO-1

issue+design 社会の課題に、市民の創造力を。 の自転車+DESIGNに申し込み、140名中50名になんとか残り参加してきた。博報堂のデザインプロジェクトやhttp://www.h-plus-design.com/ STUDIO−L、バックにはi-schoolやダイアログBARなど、一部では結構有名どころが一緒にやっている結構熱い企画。

 ゲームのキャラのデザインなどの狭義の「デザイン」ではなく、問題解決の手段として「デザイン」を活用し、いかに新しい価値をだせるか、それを身近な課題に適応できないか、というのが今回の僕なりのこのイベントの解釈。
 僕の中での関心の一つであったデザイン思考や、ワークショップなど空間や体験をデザインする活動も一年近くやってきたなかで、独学でなく、プロが創った思考のプロセス、どうデザインのような右脳モードを参加者から引き出し、それを形にしていくのかを体験してみたかったというのも大きな理由だ。


今回は「自転車通勤をデザインする」というのが課題。

内容は、主催者からの概要説明、STUDIOーLの山崎さんからの話、海外で進む自転車事情。そのあと、ワールドカフェで意見交換をした。


面白かったのは、山崎さんのデザインの話。デザインには、

・商業的デザイン
・社会的デザイン

があるという。
 前者は、いわゆる「オシャレ」の文脈でいうデザインと言っていいたろう。
 後者は、生活、環境、衛生、福祉、社会問題などなど、大多数の人が関わる社会の事象におけるデザインの価値。日本は特に、前者ばかりが進んでいて、後者の広義でのデザインの活用がなされてないという。

なぜそれが問題なのか、それはデザインの対象の規模が相反しているからだ。前者の「かっこいい」デザインで満足しているのは、ほんの一部。後者のデザインは、その他9割、いやほとんどの人に影響を持つからだ。商業的デザインのノウハウをもっと社会的デザインに適応し、デザインのもつ力をもっと活かすべきだという。現に、日本には前者の本はそれこそあらゆるところにあるが、後者の本は、10冊もないのだという。これはびっくりした。アメリカに比べ遅れすぎだと感じた。

もう一つ関連して面白かったのは、商業的デザインの負のスパイラルに近い矛盾。かっこいいいものを出せば、それを得て満足する人がいると同時に、得られずうれしくない人がいる。次に新しい商品を出すと、次はそれを持った人が幸せになるが、旧式をもっていた人がそれまではうれしかったのに、急にマイナスの気持ちになる。

 iphone3GSを持っていてクールだったのに、iphone4が出たとたん、3GSが「古い」に似た負の印象をユーザーに抱かせる、と言うのであればイメージしやすいだろう。
 
そう言った、目先の売り上げだけのための新商品が出るサイクルが早くなるにつれ、このデザインの問題も多くなる。今回のイベントでは重きを置かれていないが、とても興味深かった。

ワールドカフェは素直に「課題」と「どうしたらいいか」というシンプルなもの。何度やっても思うが、多様な視点からより深くユーザーを理解するという視点でワールドカフェの有用性はもっと活用されてもいいのになと思う。アウトプットを意識することと、ダイアログという思想の兼ね合いが難しいと思いますが。

そんなこんなで、一日目は終了。今後が楽しみです。